アパレル学生に伝えたいこと

アパレル専門学生、アパレルを目指す方に伝えたいことを書いていきます。

服作る課題で一番大切なことは?

服飾の専門学校なら、デザインから縫製まで自分で1着作り上げる課題ってありますよね?

文化の人なら、服飾造形の基礎かな?

 

その時々で、スカート、ブラウス、ジャケットなど新しいアイテムの作図や縫製を習いますね?

この課題、提出するまでの過程で何が一番大切なんでしょうか?

 

私は「市場調査」だと思います。

 

文化の人は、市場調査の紙提出しますよね?(今もあるか分からないけど…)

でも、市場調査って提出しなきゃいけないからやってませんか?

 

「やれと言われたからやってる」  これ、一番成長しないやつ。

 

かくいう私も、学生時代は「面倒だな。時間ないし。」なんて思ってました。

(大きな声では言えないけど、ネットで市場調査してた…ZOZOとかまだなかったけど…)

 

アパレルに進もうと思ってる人間が洋服を見に行くのを渋ってどうするの?!

今では思います。

 

これって、学生だから、まだまだ駆け出しだから、洋服見に行くんじゃないんです。

 

企画職で長く働いてても、今でも仕事の合間に行きますよ。市場調査。

ショップが開いてる時間に行って、また会社に戻って仕事なんてこともあります。

忙しいアピールではなく、途中で仕事抜けるなんて面倒だけど、やっぱり行かないと分からないことがあるから行くんです!

 

もちろん、視点は結構変わった気がしますが、それは職種にもよるでしょう。

学生なら、課題のアイテムに絞って、素材・デザイン・仕様などを見て回る。

 

でも課題によって季節とか、トレンドとかで探してるもの全然ないんですけど!!!

ってことは多い。

そんな時は古着屋も候補に入れてみて。でも、季節感は結構難しいけど。

(夏にウールの裏付きのスカートとかないよね…)

 

しかし、もし企画職で働くなら企画は半年先の事やってるんだから、店頭と季節感とか合うはずない!

そんな時は、今の店頭から次のシーズンを想像するのはもちろん、

今自分のブランドの店頭に並んでるものと比べて、答え合わせとかよくやってました。

「このアイテム沢山出てるけど、うちなかったね」

「これはうちの仕様の方がよかったね」とか。

これが大事で、今からでも足りないアイテム急ぎで足せるかもしれない。

この柄次のシーズンでは生地感変えてやろう。とか気付けるかもしれない。

 

だから、市場調査って大事なんです。

 

学生の課題とずれちゃったけど、綺麗な縫製、斬新なデザイン、大事かもしれない。

社会に出てから、縫製は工場です。企業デザイナーで一般的なブランドは奇抜な服おいてません。

他のブランドがどんな品揃えか、仕様と価格帯の関係、価格帯によって店頭のディスプレイだって違う。

そこを見抜ける、自分の頭で考えらる人は、MD・デザイナー・パタンナー・販売なんでも出来ますね☆

むしろ、自分で起業してアパレル以外のビジネスだって出来そうです!

 

アパレルって、市場調査があいまいな気がするんですよね。

マーケティング会社に頼っていたり、自分の足で見て(ネットでももちろんいいんだけど)、自分で分析する、って重要と思ってない人が多い気がします。

 

パリコレ見るのも大事、でも、今の店頭見ないと意味ないからね!!!

 

学生さん、荷物も重いでしょう。その荷物でショップ入りにくいでしょう。

でも、店員さんもわかってるし、邪魔にならないように気を遣えば大丈夫。

 

しっかり、市場調査してください。

 

ファッションの仕事に就くには尖ってないといけないのか?

ファッションの仕事に就くには尖ってないといけないのか?

答えはNOです!

ファッションの専門学校に行くと尖った人が確かに多い。
これから専門学校に入学する人も、既に通っている人も驚くだろう。


デザイナーズブランド好きな人(大体全身黒)、柄×柄、蛍光色×蛍光色、、、
どひゃー!!!
こんなに尖ってないとファッション業界やってけないのか…

なんて思ったあなた。

安心してください、そんな事ないですよ!!

もちろん、自分のスタイルを持ってる人は素敵だ。
でも、コレクションブランドに就職希望ならともかく、一般のアパレル企業で働きたいなら尖ってなくて大丈夫です。

働いてみて、一般の消費者目線ってかなり重要だと感じてます。

もちろん、流行を作っていく敏感な人も重要。でも、消費者ってそんな人ばかりじゃないから!

私は、ブランドの企画内には尖った人とそうじゃない人が意見を言い合える雰囲気が必要だし、上手くいってるブランドは自然とそうなってる。

意見を言い合うって、お互いを尊重してないと成り立たないから。

じゃないと、「あなたは流行に敏感じゃないからこの服の良さが分からないんだ!」とか、「あなたは服が似合わない、コーディネートが分からない人の気持ちなんて分かってないから売れないんだ!」とか、売れないブランドレールに乗っかってく事になる。


学生さんも、駆け出しの新人さんも、

"自分の強み"

をぜひ見つけてください。


モデル体型じゃないけど、平均的な体型ならフィッティングモデルになれる

(もちろんフィッティングモデルを雇ってるブランドあるが、ごく一部)

人それぞれ、腕が短い、足が太い、だからこんな服は着づらい。とか色々感じてると思う。

それ、重要!!!

モデル体型ばっかり、どんな服も似合う人ばっかりで洋服作ってたら売れないブランドになっちゃうと思いますよ!


就職活動でも、自分のやってきた事、強みとか自己分析しますよね?

洋服に関しても考えてみると、自分の中に今後活かせる何かを発見出来ると思います。



アパレルってどんな感じ?ってバックリすぎだから!

よく、「アパレル系に進みたい」とか相談を受けるんだけど、アパレル系ってめっちゃ広すぎて何が聞きたいのか分からないから!!!!

 

いや、本人も「なんか洋服好きだし、おしゃれなところで働きたいし、キラキラしてそうだし☆」とかバックリしたイメージしかないんだろうな。

 

まず、アパレル系ってたくさんの職種があることを知ってほしい。

そして、キラキラしてておしゃれそうだから☆って理由でこの業界に進もうと思うのは間違いです!!後悔しますよ。やめておきなさいな。

 

きっと、

◎洋服を作ってるのはデザイナー

◎洋服を店頭で販売している販売スタッフ

◎モデルさんの洋服をコーディネートするスタイリスト

 

くらいしか知らないで専門に入学する人も多いと思う。

 

本当はもっと細分化されてるんです!

華やかなデザイナーさんのイメージを支える、縁の下の力持ちがいるんです。

 

MD

 

デザイナー

 

パタンナー

 

生産管理

 

営業

 

販売

 

プレス

 

スタイリスト

 

モデル

 

雑誌編集・カメラマン

 

商社

 

工場

 

今私が思い出せるだけでもこれだけ洋服が出来上がるまでに関わる人がいる。

自分の性格や得意なことを見直し、「どうやって洋服に関わっていきたいか」考えながら勉強するのはとても有意義だと思う。

でも、自分の職種に関係ない教科は手を抜いていいとか思わないでほしい。

会社に入れば、入社当時の希望職種とは違うところに配属なんてザラですから…

 

洋服が出来るまでの流れも次回書きます!

 

 

 

 

 

アパレル専門学生は読んでみてもいいんじゃない?

アパレル専門学校の大手、文化服装学院の卒業生であり、10年ほどアパレル企業に勤めています。

 

よく友達から、妹がアパレル系に進みたいらしいんだけど、どうしたらいいの?とか、どんな感じ?とか聞かれるので、自分の偏った経験と思うところを書いていこうかと思います。

 

今専門学生の方、これから進学しようか迷っている皆さん、信じすぎずに暇なら読んでみてください。

 

おばさんのこれやっとけばよかった、これやっといて役に立ったよ。的なこと書いていきます。

 

知りたいことあればコメントください。

私が知ってることであれば答えます。